スタイロフォームとは?
コスプレをする上で小物や武器の作り方を検索していると、必ず登場し、よく皆さんが使っている材料があります。
それが【スタイロフォーム】です。(↓こういうやつ)

スタイロフォームとは、発泡プラスチック系の断熱材の一種で、
建築資材として主に壁や床の中に断熱材として使用されています。主な入手先はホームセンターや東急ハンズ、インターネットでも購入が可能です。
特徴は、軽くて丈夫で、加工がしやすい(カッターナイフで簡単に加工可能)
厚みが20mm(2cm)30mm(3cm)と、何種類かあるのでお好みのサイズを選ぶといいです。
私はいつもカーマなどの近所のホームセンターで購入しています。

すでに使いやすい大きさにカットされたものが数百円で販売されているので、
それを買うのが一番手っ取り早いですが、カットされているとは言え、
徒歩や自転車では持って帰るのが大変だと思うので、車がない人はインターネットで購入するのがおすすめです。
↑Amazonが一番おすすめなんですが、楽天ヘビーユーザーさんもいると思うので、(私もです)
リンクを貼っておきました!お好みのサイズを探してみてください!!
私が初めてホームセンターでスタイロフォームを購入した時の昔話…。
何を思ったのか、大工さんが使うであろう超デカいサイズのスタイロフォームを買い、そのホームセンターには購入後に自由に使えるカット場があったので、そこでカットしようとしました。
自分の身長よりはるかにデカイし、女一人で切れるようなサイズではなかったので、どうしたもんかと四苦八苦していたら、近くにいた優しいオジサンたちが数人やってきて「おねえちゃん、これ切るの?」「こっち持ったるわ!」と、みんながあっちこっち手伝ってくれて無事に何枚かにカットが出来ました(笑)ほっこり。。
ホームセンターで大きいサイズしか販売していないようであれば、
購入後に店員さんにお願いしてカットしてもらうのもアリです!
(別途お金がかかる可能性があります)
※カーマで短い塩ビパイプがなく、仕方なく2mのものを購入した際にはカットにお金が掛かりました(T∀T)けち~
ただ、小さくカットしすぎると作りたいものが作れなくなる場合もありますので
事前に最低限、必要なサイズを把握してから購入しましょう。
加工方法について
カッターナイフやノコギリで簡単に加工することができますが、
発砲スチロールカッター(電熱線)を使うと細かい削りカスが出ないので、
後片付けも気持ち的にも楽ちんですよ!!
【カッターナイフの場合】
細かく削り出したり微調整ができますが、大きく切り出す場合や、
厚みのあるスタイロを切る場合はカッターナイフだと少し手間かもしれません。
カッターの刃は特専黒刃に変えてから使用してください!
切れ味がマジで違います!!
【スチロールカッターの場合】
最近購入したのですが、とても使いやすいです。
私はお試しのつもりで、コードレスの電池式のものを購入しました。
電池式だと交換の費用がかかるし面倒というレビューもありますが、
コスプレの造形目的で使う程度であれば、十分こちらでいいと思います。
コードがない分、取り回しがきくので、扱いやすいですよ!
単2乾電池2本必要なので、忘れずにご用意を~
注意点
スタイロフォームを使用する場合、注意する点が3つあります!
①表面がデコボコ。
②溶剤入りの接着剤や塗料が使用できない。
(ラッカースプレー、Gボンドなど)
③塗装する際の下地処理に注意が必要。

①表面に小さな穴があり、ボコボコとしています。(↑)
写真ではわかりづらいと思いますが、実際にホームセンターで見てみると分かります。
上にライオンボードや合皮等を貼るならこのままでもOKですが、
何も貼らずそのまま塗装する場合はやすりがけをして表面をならし、
ジェッソや水溶き木工ボンドで下地処理をしてから塗装しましょう。
やすってもスタイロ特有のポコポコとした表面にはなってしまいますが…。見栄えを気にするなら一番いいのは上貼りすることですね。
※スタイロをやすりがけする場合、細かい繊維?カスがめっちゃ落ちて飛びますので、
防塵マスク着用をお勧めします!!床に養生シート等を引いておくと後片付けも楽です。
②瞬間接着剤やレイヤーさんがよく使用するGボンドですが、
これらは溶剤が含まれているため発泡スチロール(スタイロ)に使用すると溶けます!!
ライオンボードは瞬間接着剤やGボンドがOKなのですが、発泡スチロールを接着する場合は、
発泡スチロールでもOKな接着剤もしくは、木工用ボンドやグルーガンを使用してください。
ウルトラ多用途SUというボンドが何にでも使えて優秀です。
③スタイロに上貼りせず、直接塗装する場合は下地処理が必要です。
下地処理として有名なのは、Gボンドをラッカー薄め液で薄めたものを
下地として塗る方法がありますが②で説明したように、
Gボンドを使うとスタイロフォームは溶けます。
ラッカー(油性)スプレーで直接塗装するのも溶けます。
ライオンボードではよく、Gボンドをラッカー薄め液で薄めたものを下地として塗りますが、
それをやるとスタイロフォームは溶けます。。
ですのでスタイロの場合は、以下の3種類で塗装することになります。
①表面をやすってならす→木工用ボンドを水で溶いた物を下地として数回塗る→ラッカースプレーまたはアクリル絵の具等で着色をする。
②表面をやすってならず→ジェッソを下地として数回塗る→
ラッカースプレーまたはアクリル絵の具で着色をする。
③スタイロにライオンボードや合皮を貼ってから塗装。
ちなみに【Fate Grand Orderの茨木童子の剣(骨刀)】は、
水溶き木工ボンドを下地として塗って製作しました!
※ジェッソで下地塗装でもいいのですが、ジェッソだとどうしても完成後にぽろぽろと剥がれてきてしまうことが多いので、スタイロを保護・強度を上げる意味でも水溶きボンドのほうが良いかもしれません(?)
<div class=”simple-box5″><p>ドラッグオンドラグーン3のゼロとワンの武器はスタイロ→ジェッソ→ラッカー塗装で作りましたが、イベントが終わると摩擦等で所々塗装が剥がれて下のスタイロが見えてしまってました…</p></div>
ジェッソのほうが水で溶く必要もないし、簡単で楽なので、ジェッソが家にある人はこちらでもいいと思います。お好きな方法で試してみて下さい。
まとめ
スタイロフォームの特徴は掴めましたか?
①表面がデコボコしているので下地処理が必要。
②溶剤入りの接着剤や塗料が使用できない。
③塗装する際の下地処理に注意が必要。
この3つを理解してスタイロフォームを自在に加工できれば、
造形で作れる物の幅がもっと広がります!
加工がしやすくて造形初心者さんでも手軽に挑戦できますので、
ぜひチャレンジしてみてください!